フェミニズム考

フェミニズム考

お久しぶりですまみやですみなさんご機嫌如何でしょう。わたくし毎日朝5時に寝て8時半に起きるという生活を続けております。何故かって、twitterが楽しくて。(大馬鹿者)

色々辿って行くと「これは!」という方を見つけたりするのです。そうすると過去ログとかを延々読み続けてしまって、なるほどねえ、そういう視点もあるよねえ、とやっていると朝になっているのです。おかしいな。オレが。

で、twitterにも書いたのですが、いろいろ見づらいこともあるかなあと思い、こちらにも投稿したものを書いておきます。ネタに困ってたんだろう?とか正論は一切受け付けておりません。

———- キリトリ ———-

突っ込んではいけない領域にいま正に足を突っ込むわけですが、実際よくわかってないので「フェミニズムとは何ぞや」ということをちょろりと調べてみました。フェミニストを名乗っているかたは一体何と戦ってるんだろう?という素朴な疑問があったので。

その1
フェミニズムとは「性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくそうとする思想や運動。敵は男性そのものではなく、性差別。女性か男性かは関係ない」(フェミニスト政治学者 / ベル・フックス)とあります。厳密に言えばフランス革命からある運動とのこと。

その2
第1波フェミニズム(最初の運動)
イギリスで19世紀末から起こったこの運動の一番の目的は、「女性の参政権と政治的平等の権利獲得。コルセットの廃止、教育を受ける権利の獲得」など。これを機に各国で大規模な活動が起こったそうです。

その3
第2波フェミニズム
第1波を足掛かりに様々なレベルで議論や活動が盛んになった1960年代、「ウィメンズ・リブ」(女性解放運動)が展開されます。ここでは雇用と賃金の平等、性の解放、生殖の自由、家事という女性の無償労働の認知などの幅広い活動が繰り広げられました。

その4
他にも、メディアによる女性の表象、自衛権、レイプと家庭内暴力の防止など、性犯罪に対する反抗が大きくなったため、性暴力に反対し安全な夜の行動を要求する大規模なデモが行われています。しかし男女雇用機会均等法などは成し遂げたものの、性差別や性犯罪という問題は残ったままでした。

その5
第3波フェミニズム
第2波では、性別に拘らず「自分らしく」あればいいというヒューマニズムへ向かうフェミニズムも現れはじめ、第3波では1990 年代から「女性性をより肯定的に捉える運動」が展開され、女性がさらに性の主体性を主張するようになります。

その6
女性が主体的にセックスを楽しむためのフェミニスト・ポルノを女性団体が主導して製作しはじめたのもこの頃です。セックスワーカーをセックスワークから「救う」のではなく、セックスワーカーをサポートし、肯定して力づける方向性も誕生しました。

その7
第3波フェミニスト主導の活動として「女性がどのような身体や服装でどのように性を楽しんでも良い」と性の主体性を打ち出し、裸から厚着まで好きな格好で行進する「Slat Walk」がありました。こうした第1波~第3波というフェミニズムの歴史は欧米だけでなく世界中で発展・展開したのです。

その8
第4波フェミニズム(考察)
2010年代には、フェミニズムに新たな潮流が誕生しつつあります。それは、第3波の人種や民族や国籍の壁を越えた女性たちの政治的連帯よりも、さらに広い分野での「マイノリティ/社会的弱者間(マジョリティ/社会的強者)の連帯」を目的とした動きです。

その9
フェミニズムは環境的公正を求める政治運動などにより、「不公平を廃し、公平さが万人の益となる」という考え方に基づく多様な反差別・反搾取の活動が結びついていきます。エマ・ワトソン(国連ウィメン協会大使)が提唱する「He For She」も、この流れを汲んだものであると考えられます。

その10
「He For She」は女性の解放や男性の逞しくなければいけないという苦しみからの解放を含む性差別の根絶とジェンダー(生物的ではなく社会・文化的な性別)平等の実現、貧困や教育格差など、あらゆる差別や搾取の人権問題に取り込むことを目的とし、フェミニズムへの男性の参加を呼びかけます。

その11
2017年、ハリウッドの有名映画プロデューサーが多くの女優や女性スタッフに性的暴行を働いていたという告発記事が 新聞に掲載されると、すぐさま複数の女優たちが連名で性犯罪を告発しました。それにより「Me Too」と声が上がり、様々な業界で性犯罪告発と加害者の業界追放が行われました。

その12
日本では、在日コリアンや LGBT らが主催し 2016年から「ダイバーシティパレード」が始まります。このパレードではフェミニズムとセクシュアル・マイノリティの直面する問題、労働、人種・移民問題がクロスオーバーし、「女性」を越えた広い分野での連帯が試みられているようです。

その13
「女性」を越えた連帯とは、出生時に「女性」と割り当てられた者だけでなく、人種や国籍、セクシュアリティ、性別違和などを含め、軽んじられるマイノリティ、特権化されるマジョリティが連帯し、それぞれの分野を越え、全ての差別と搾取を生み出す社会の構造を変革しようとする動きです。

以上は、「フェミニズムの新しい潮流ー荒木 生 氏(成城大学大学院文学研究科博士課程前期・文化人学、クィア理論)」の論文を抜粋し、140文字におさまるよう若干の変更を加えたものです。

https://www.seijo.ac.jp/education/falit-grad-school/jp-antholopology/academic-journals/jtmo42000000675u-att/a1559958405467.pdf

・選挙権、参政権をくれ
・教育を受けさせてくれ
・雇用と賃金を平等にしてくれ
・家事という無償労働を理解してくれ
・レイプ、家庭内暴力など性犯罪をなくしてくれ
・女だって自分のためにセックスを楽しみたい
・どんな容姿でも服装でも自由でいいじゃないか
・男が逞しくなくてもいいじゃないか
・生物的な性に違和感があることを理解してくれ
・どんな理由があろうと差別や搾取は許されない
・男も積極的に運動に参加してくれ
・不公平を廃し公平にすればみんなしあわせになる

時代により差はあれど、昔から変わらないのは「権利を獲得するために声をあげよう」という運動で。

いまの日本では参政権もあり、義務教育もあり、男女雇用機会均等法もあり、草食男子も市民権を得て、好きな服を着ることができる。性犯罪はなくならないが、加害者が女性である場合も鑑みて2017年に強姦罪が廃止され強制性交等罪(非親告罪)に置き換わり、量刑が重くなっている。

それでも雇用と賃金は平等ではないし、労働基準法などあってないようなものだ。妻を召使いか何かのように扱う夫もいれば、夫をATMだと考える妻もいる。痴漢も冤罪も虐待もなくならない。「法の整備が成されているにも関わらず」だ。それはどうしてなんだろう。

わたくしが思うに、問題意識を持つひとの「声」が小さいのではないだろうか。第1波のフェミニストの中には、自分たちの要望に耳を傾けさせるため、犯罪を繰り返し投獄されればハンストに及ぶ過激派もいて、さらにその彼女らを支援する男もいたという。

それは彼女らにとって死活問題であり、声を上げなければ蹂躙されたまま死ぬことを意味していたからではなかろうか。
知る限り、緊急避妊薬の市販化を掲げ署名運動や周知活動をしている方たちは共感者を増やし前進しているし、社則で服装規定があるのは不当と活動している方も成果は上げている。

twitterで気に入らないものに噛みつき、罵詈雑言合戦を繰り返し、キモヲタだのツイフェミだの己の「お気持ち論」を押し付けているだけでは、誰にも共感はされないし、現状は何ひとつ変わらない。日本の福祉の機能不全に疑問を抱き本を出版した方とは雲泥の差なのではないかなと。

「匿名で揚げ足取ったりイチャモン付けたり嫌味言ったりしてるほうが、責任もないし何よりも娯楽なんですよねー別に何かを変えたいとか思ってるわけじゃないし」という方はそのままでよろしいかと。
しかし仮にもフェミニストを名乗るのであれば、フェミニズムとは何ぞやと、今一度考えるべきでは。

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というわけでお仕事に戻ります。信念はシェフの気まぐれサラダだから。