美しき思い出

ヒト日記 141-160
まじめな駄文

美しき思い出

先日(※)のLIVE当日、鏡の前で化粧をしていると、「あら、珍しいわねーアンタが化粧して出て行くなんて」と母に言われ、「今日LIVEだから」と言うととてつもなくわかりやすく眉間にシワを寄せて「……アンタいくつになったっけ」「仕事はしないくせにLIVEはするのねー」「まったくもういつまで経っても…」と

住所固定無職(30)独身をここぞとばかりに思い知らされながら家をあとにしたまみやですコンニチハ。

もう親は泣いてもくれません。

その日はクルクル巻き毛のウィッグをかぶり、頭の天辺にレースのリボンをつけ、総レースのヒラヒラな上着に三段フリルのミニドレスという出で立ちだったのですが親にも妹にも真剣に止められました。「若作りにも程があるだろう!」と。でかいお世話だコノヤロウ。そのうえクマちゃんのお顔がついたマフラーを巻いて行こうとしたら、妹にこの世の終わりを告げるかのような低い声で叱られました。

こんな人間にも戸籍とか人権とかくれる国って素晴らしいかもしれません。

 

さて唐突ですが、あ、既に慣れましたか、この展開にも。

ミナサマ、別れ話を切り出す時ってどうしてますか?

ってタイトルとは裏腹にディープでダークな切り出しで非常に申し訳ナイのですけども。いま正に「どうやって切り出そうかなぁ」と悩んでいらっしゃる方も絶対おられると思うのですが、どのような計画を練っていらっしゃるのでしょうか。どうなんだコラ。え?おいコノヤロウ(ちょっと嬉しそう)。

間違っても

「君のコトが嫌いになったワケじゃナイんだ」に始まり
「君は悪くナイ、オレが全部悪いんだ」とか
「オレと一緒にいると君がダメになるから」とか
「君にはオレみたいなヤツは相応しくないよ」とか
「アナタの優しさが辛いの」とか
「私のワガママでこれ以上アナタが傷付くのを見たくないの」とか
「アナタの傍にいると甘えてしまってダメな人間になるから」とか

思ってもないコトをさもそれらしくアクビで涙を浮かべながら言ったりしてはイケません。

こんなセリフはストーカーを増殖させるだけだというコトを肝に銘じておくように。

上記のセリフ、耳にされる方も多いと思われますが、あ、実際言った方も言われた方もいらっしゃるでしょうが、よく考えてください。

これらのセリフはすべて相手を立てているように見せ掛け実際は「オマエのために努力する気なんざねえんだよ」と、腹黒い本音を抱えているからこその発言であることに気付くべき(自覚するべき)です。別れ話の最中にこの部分を突っ込まれでもしたらかなりややこしいコトになるどころか下手すると別れられない事態に陥るコト請け合いです。

「君は悪くナイ、オレが全部悪いんだ」
「だったらその悪い部分を直そうとは思わないワケ?」

「オレと一緒にいると君がダメになるから」
「ダメになるって、具体的にどうダメになるの?私に主体性がまったくナイってコト?」

「君にはオレみたいなヤツは相応しくないよ」
「相応しくなるように努力しようとは思わないの?」

「私のワガママでこれ以上アナタが傷付くのを見たくないの」
「傷付けてるって自覚があるなら、優しくしようとは思わないの?」

切り返されて「勿論努力もしたよ!でも……」などと言おうモンなら「まだ結論を出すには早い」だの「努力してくれてるならそれでイイ」だの「傷付いてなんかいない」だの言われた挙句に「もう少しふたりで頑張ってみようよ」などとまったく見当違いの結論を導かれてイライラする羽目に。

だいたい別れ話をする時に「相手を傷付けないように」などと小賢しいコトを考えている時点でアウトです。相手がまだアナタを愛しているのなら、何を言っても何をしても傷付くに決まっています。どんなに美しく別れようともアナタが傍にいなくなる現実に変わりはナイのですから。

別れるための第一条件。それは

自分のコトは金輪際スッパリと諦めて貰う

コレしかありません。

別れる理由もヒトそれぞれで、他に好きなヒトができたとか、ストレートに相手が嫌いになったとか、一緒にいてもときめかなくなったとか、将来に不安を感じるとか、勿論本気で相手のために別れたほうがよいという場合もあるでしょうし、一概には言えませんけども別れを決めたのであれば、相手になんらかの期待感を持たせてはイケません。

傷はやがて癒えます。

しかし「もしかしたらまだ望みがあるかも」と思わせてしまっては、相手はアナタを忘れませんし、そのコトに縛られて身動きが取れない状態になってしまいます。それはある意味、とても残酷なコトです。相手の時間がそこで止まってしまうのですから。

しっかりフってスッパリ諦めて貰う。

泣かれても、なじられても、殴られても、そこは耐えましょう。「同情」と「愛情」は別物です。泣いている相手を可哀想だと思って躊躇すると一生別れられません。いままでと同じように相手を愛するコトもできないくせに傍にいても、お互いしあわせとは言えないのです。

真剣に愛し合っていたのならば、傷付いて当たり前。傷付かずに傷付けずに美しく終わろうだなんて到底無理な相談です。いままでの恋を「忘れる」のではなく、きちんと「過去のコト」だと認識できるように、キッチリ別れる必要があります。

 

かといって「もう愛してナイから別れたい」と直球を投げると包丁を突き付けられる場合もありますので相手を見て判断してください。いやさすがにビビったよ、包丁は。武器は反則だろ武器は。

 

と、チョロリと過去を暴露して今回は終了。

 

※ 2020年11月26日追記:11月5日に出演した学園祭のことだと思うのですが、あまりにも浮かれた格好をして外出しようとしたので本気で呆れられたことを憶えています。クマちゃんの顔のついたマフラーは、さすがに妹から殺意の波動を感じたので家に置いて行きました…よ…