1999年10月の猫日記

1999年の猫日記
毛 玉

1999 10 01

相変わらずねろの頭突き攻撃はおさまらない。

最近じゃ頭突きの際に鼻面を押し付けてきやがるのでキバが刺さってイタイ。しかも布団にくるまって寝ていると、その布団を引っかいて取る。布団を奪われ、キバを刺されながらしばらくは耐え忍んでいるがやはり辛抱たまらなくなる。しょうがないから腹をなでてやる。激しくゴロゴロ言う。んー、やはりかまって欲しいだけなのだろうか…これといって要求もなさそうだし…

カワイイけれど、頼む、寝かせてくれ。

1999 10 02

わにちゃんはのんびり屋サンだ。ゴハンを食べる時も、一番最後に現れる。

それとは対象的に、マメはいつでもがむしゃらだ。お皿にゴハンを入れていくと、入れたお皿に次々と顔を突っ込む。そしてよく鳴く。突然ものすごい声で鳴くもんだから、何が起こったんだろうとみんな心配するけども

「単にドアを開けて欲しいだけ」
「単におもちゃを取って欲しいだけ」

という、非常にくだらない理由のためだったりするので、最近は鳴いても放っておく。そして今日も、他のお猫様にシリを向けてニオイを嗅がせている。

マメは将来大物になるかもしれん。

1999 10 07

逃げた。

夕飯時にねろが逃げた。またもや洗面所の窓から。でもどうせすぐ捕まるさーと、タカくくってたのだが甘かったね。ゲロ甘だった。大好きな干しカマにも、ねこじゃらしにも反応せずただひたすら隣の家の畑を走り回る。家族4人が出動。懐中電灯とマグライトでねろを捜索。家の中では取り残された6匹のお猫様がにゃぁにゃぁ大コール!!

すんでの所で捕り逃がしては、またもや追いかけるというのを1時間くらい続けたか。そのうち三方(残りの一方は壁っつか塀なので逃げられず)から挟み込んで御用。

捕まったねろの足は、雨上がりのぬかるんだ土のおかげでドロドロだった。首根っこを持たれて(ねろは重いので持つ方は至難の技だが)洗面所へ直行。ざぶざぶ洗われ、そのまま首根っこ持たれて階段の扉の向こうへ「ドカッ」と放られ怒られるやら足は冷たいやら他のお猫様にニオイ嗅がれるやらでねろはしっぽを巻いていた。

脱走犯は無期懲役。執行猶予ナシ。2度と1階へ降りる事は許されない身となりました。

1999 10 12

お猫サマに晩ゴハンをあげました。ねねちゃん、よっぽどお腹空いてたのかスゴイ勢いで食べやがる。

すると突然!

「ケロっ」

今まさに食べてたモノを全部出しやがりました。横で食べてたぶーちゃんはビビって逃げました。全部出した後、ねねちゃんは違うお皿に顔を突っ込んで、また食べ始めました。のどが詰まるくらい急いで食うのもどうかと思うぞ、ねねよ。

最近わにちゃんは「水道の蛇口に口を付けて水を飲む」のがお気に入りだ。一生懸命蛇口をなめている。自分のお皿にはたっぷり水が入っているというのに。水の音が聞こえると、わにちゃんはウキウキと飛んでくる。

でもな。

アタシが顔洗ってる時に蛇口をシェアしようとするのはやめてくれ。君のせいで頭が水浸しになるんだからさ

1999 10 15

オレオレ、ねろ。バリバリ現役、2歳の元オスだ。

オレはとにかく外に出たいんだ。なんでかっていうと、あ、おいやめろよ。しっぽ、オレのしっぽ踏むなよ、マメ。何の話だっけ?そうそう、オレはとにかく、あー、こらなんだよ、よせって。オレのヒゲはおもちゃぢゃねぇって、わに。あ、何してやがるんだ。網戸!網戸引っかいたら叱られるぞ。マメってばやめろよ、引っかくなよ。あーあ、知らねぇぞ、オレのせいじゃナイからな。と、どこまで話したっけ?あ、かーちゃん、メシくれるのか? ひゃっほーぅ。って、こら!オレの皿に顔突っ込むんじゃねぇよ、マメ!お前のは隣にあるだろう。食いにくいんだよ、同時に顔突っ込まれると。

いいや、じゃオレはクスリのシートで遊ぶコトにしよーっと。

…もしもし?それはオレの獲物だろうがっ。横取りするんじゃねぇよ、わに!ああ、チクショウ!くわえて行きやがった。あーあ、もういいや。とりあえず一休みするかな。ちょっと疲れたからな。顔の上に乗るんぢゃねぇよ!マメもわにもあっちで遊んでろよ!いて、いて、痛ぇんだよ!耳はやめろ、耳は噛むな!

「あれ?ねろってばなんで押入れの中で寝てるの?」

 

…事情を知らない人間なんて嫌いだっ。

1999 10 22

逃げた。ウチのお猫様が総出で逃げた。みんなで逃げた。

2階にいたえびとねろは逃げなかったが、1階のミナサマは元気に逃げた。網戸を開けたヤツ(誰かは不明)はそこへお直りって感じだ。

あ、ねねちゃんは臆病モノなので「で、出ようかな…?どうしようかな…?」と網戸の隙間を首かしげて見てました。

むぎはイイ。アイツはちゃんと帰ってくる。そもそも昔は外で遊んでたヤツだから、大丈夫だ。

わにとマメはお子様なので「猫じゃらし」であえなく御用。簡単なヤツらだな。少しは警戒しろよ。

さて、と…

問題はぶーちゃんだ。この女王サマはそうそう簡単には捕まるまいて。なんてったって頭がイイ上に警戒心バリバリだ。ちょいと追いかけてみたが(もちろん走って追いかけたりとかそゆコトはしてません)やはしダメっぽい。

あのさぁ、アタシ今からBANDの練習あるんだけど。

遅刻ギリギリまでねばったが、やはり捕まらない。まぁ、もうすぐ妹が帰ってくるさ。ぶーちゃんは妹の猫だから妹の一声で帰ってくるさ。さようなら、アタシはスタジオに行く。

1時頃(夜中のな)家に帰って来たアタシだが、おかんの言葉に驚く。

「ぶー様、まだ帰ってこない…」な、なんだとぅ?!

あせったアタシは懐中電灯片手に外に飛び出し一応夜中なので周囲に気を配る努力をしつつぶーちゃんを呼んだ。近所の竹やぶ、隣の畑、家の周囲をぐるっと見回し、もう一度名前を呼んでみた。

「にゃぁん、にゃぁん」

あああ!!ぶーちゃんの声がするぅぅぅ!!…しかしどこで鳴いているのだ?声はすれども姿は見えず。声のする方にライトを当てつつ、ぶーちゃん発見!!

なんとウチの裏にある「田中サン(仮名)」の家の車庫の上。どうも怖くて降りられないらしい…

田中サン(仮名)の家は今は誰も住んでいない。しかしその隣の鈴木サン(仮名)の家はご家族健在だ。表の道路から車庫には到底登れない。なぜならかなりタッパがあるからだ。裏手から塀を伝って行くコトもできそうだが、何せ車庫まではかなりの距離がある。田中サン(仮名)の家と鈴木サン(仮名)の家を仕切るその塀の上を渡っている時、鈴木サン(仮名)に目撃されたらどうする?うわ、泥棒扱い?それはヤバいだろう。

田中サン(仮名)の家の表と裏を行ったり来たりしつつ、夜中に何やってんだ?これってかなり怪しいよな、職務質問とかされたらどうしよう、などといらぬ事を考えつつもう一度表に回ってみた。

車庫の前には軽トラックが止めてあったのだが(つか、この軽トラは誰のなんだ?田中サン(仮名)、いないのに)なんとおかんがその軽トラの屋根に登ってぶーちゃんを呼んでいるではないか!!お、おいおい、いいのかよ。誰のなんだよその軽トラ。

まぁ、軽トラの屋根に登ったところで、ぶーちゃんのいる車庫の上をわずかながら覗ける程度のほんの気休めにしかならないのだが、しかしやるな、おかん。あっぱれ。

軽く犯罪行為を犯しつつぶーちゃん捕獲作戦は難航を極めていた。

そこで真打ち登場。

妹が軽トラの上にのぼり、ぶーちゃんを呼んだ。ぶーちゃんはにゃぁにゃぁ鳴きながら、妹に寄って来た!ヘマするなよ、妹。ここで捕まえ損なった日にゃ、今晩は眠れないぞ?

しばらくぶーちゃんを撫でつつ、確実に捕まえられるトコロまで来た瞬間やっとの御用。脱走から7時間。

しかし。

屋根の上にいたぶーちゃんの足をつかんで、妹はどうやって軽トラの屋根から下りるのだ?軽トラの屋根とて、そんな低いもんじゃないぞ?ジャンプか?いや、待て、ジャンプはマズい。うるさいだろう、ジャンプは。

バランスを崩さないように、ぶーちゃんをおかんに渡…そうとするが妹の足元は軽トラの屋根だ。いや、正確には「軽トラの荷台とキャビンの境目のバー」なのだ。境目のバーの上に、何にも捕まらずに立つコトはかなり難しいだろう。そして困ったことにぶーちゃんは気が立っている。普通に抱っこなんてさせてくれない。車が通る度にビビって暴れる。や、アタシらも車が通る度にビビってたんすけどね。軽く犯罪中なもんで。

しょうがないので(気が立ってるお猫サマを抱くのは怖いし)おかんが荷台に上り妹を支えつつぶーちゃんをひったくりそれをアタシに渡すという(だから怖いってば)かなりバケツリレーなコトをやり事無きを得た。それっ!逃げろ!

こうして夜中の捕り物は無事終了。アタシは寒い中ウロウロしたせいで風邪をひいた。

1999 10 24

ウチのお父様がマメを見て「男のくせに情けない顔だなぁ」と言いながら、何か思いついたように嬉しそうにマメを抱き上げ行ってしまった。数分後、戻ってきたマメの顔には

眉毛が書かれていた!

「少しは男らしくなっただろう」

…お、お父様?そのお気持ちは充分理解できますがゴルゴ眉はあんまりではないでしょうか?

それを見てお母様が「マメちゃん、眉毛書いてもらったの?じゃぁ、お母さんがもっとかわいくしてあげる」と、何やらゴソゴソしだした。こらこら、この家には猫の顔に悪戯するヤツを怒る人はいないのか?

そしてアタシの前に現れたマメの顔には

口紅が塗られていた!

…お、お母様?マメ、ゴルゴ眉なんですよ?なのに口紅ですか?

今ウチのお猫様は、えびちゃんを除いてみんな口が真っ赤だ。

1999 10 27

今日はマメがずーっと2階にいたおかげでねねちゃんの天下だった。ねねちゃんは、いつもハチャコチャがむしゃらなマメが、どうも苦手らしくマメがいる時は、なんとなく大人しいというか、地味なのだが。

今日は違う!こうるさいマメがいない!

ねねちゃんはここぞとばかりにみんなに愛想を振りまいて、甘えに甘えてくるではないか。晩ご飯の時も、お父様のひざの上をちゃっかり陣取ってそれはそれは幸せそうだった。

ゴハン食べてる時もジャマされないぞ!
おもちゃで遊んでる時だってジャマされないぞ!
おかんの首をチパチパ吸ってても覗き込まれたりしないぞ!
やったね、ねねちゃん!

多分もうすぐマメが降りてくるから、幸せを充分噛み締めておくんだよ。