1999 08 01
最近ウチのお猫様の間で密かなブームなのが「箱」である。
そもそもにゃんこっつのは、箱の中に入ったり、袋の中に入ったりおおよそ「快適」とは思えないような所を好む傾向にあるのだが、ウチのお猫様はスゴイ。なんてったって「どいつもこいつも、どんな大きさだろうと」必ず箱に入るのだ。どう見てもちび猫が精一杯というような箱でも、むぎもねねちゃんもぶーちゃんもねろも必ず入る
えびちゃんは最近1階に来るのを禁じられているので(みんなをいじめるため)除外。
顔だけ、とか尻だけといった具合に必ず入るのだ。しかも誰かが入っていると、みんな順番に待っている。その箱が空くのを。だから我が家では最近箱を潰さずに、しばらく放置してある。邪魔なんだが、尻だけ箱に入っているお猫様のマヌケな姿を拝みたいがために。
どっちかっつーとお猫様より箱を放置して楽しんでいるアタシ達の方がマヌケだろう。
1999 08 04
わにちゃんはおバカさんかもしれない。
うちでは、お猫様を叱る時むやみやたらと手を上げたりはしないのだが、ダイニングテーブルに上った時と脱走を企てた時は、容赦なくどつく。いや、絶対に繰り返して欲しくないからこの辺は「恐怖政治」を強いてるわけだ。
しかし、しかしだ。
わにちゃんはどつかれてもビクともしない。他のお猫様はどつかれると目をシバシバさせながらへっぴり腰になるのにわにちゃんはメゲずに任務を遂行しようとする。今日もキッチンにあったベーコンの空きパックをこっそり拝借していった。
べちっ。
どついてみたが効果なし。わにちゃんはもう「ベーコンの空きパック」しか見えていない。
むー、ツワモノ現るといった感じか。
※ どつく、という表現を用いておりますが実際は手ではたくという感じなのですけども、いま(2020年現在)なら絶対に手をあげたりはしませんし、みなさまもお猫さまを叱るときは物理的に痛いことはしないでください。恨まれます。オレに。
1999 08 07
ねねちゃんピーンチっ。
以前ねろが「瞬膜が開ききらない」状態になったけどねねちゃんが今まさにその状態。どうしたのぉ?でも食欲はあるんだよね。ねろの時は「胃腸が弱ってるとそういう症状がでる」って事だったんで、吐いてばかりだったのに。
ねねちゃん、もしかして目の病気…?だとしたらヤバいがな。日記書いとる場合じゃないがな。
1999 08 12
ねろっちサン。
甘えん坊なのはわかってるのですが細かいマウスワークを要求される作業中に甘えて頭突きかますのだけは、やめてください。アナタのおかげで、やり直しの回数が増えてしまいます。んー、かわいいんだけどさぁ。困る割合の方が高いです。
1999 08 13
ドタバタとお猫様が大運動会を催されるのは日常チャメシ事だ。
が。
アタシの背後で運動会が繰り広げられていたが、あまりの騒々しさに振りかえって一喝してやろうと企て、振りかえった時に見たものは
「わにちゃんに追い回されるねねちゃん」の姿だった。
……
なーんでわにちゃんに追いかけられてんだよ。つか、なんで逃げてんだよ!!「しゃーっ」と威嚇しながら、ねねちゃんは逃げ回っているではないですか。やっぱねねちゃんはヘタレさんだったのか…
わにちゃんは得意げなツラで、毛繕いをするのでした。まる。
1999 08 14
わにちゃんが「トマト」の入っていた空き箱の中で寝ている。
わにちゃんでいっぱいになるくらいの小さな箱だが、わにちゃんはどうやらそこがお気に入りのようだ。しかし、むぎ坊はそれが羨ましいらしく、わにちゃんが箱から出るとその箱に入…ろうと努力する。
入れるわけがない。なんてったって生後4か月のわにちゃんでいっぱいになるくらいの小さな箱なのだから。しかしなんとしても入りたいのだ。むぎ坊は。四苦八苦しながらなんとか納得の行く形に落ちついた模様。
えっとー、顔だけしか入ってないですよ?むぎ坊さん?
しかしむぎ坊はとてもご満悦と言った感じだった。うーん、そういうモノなのかなぁ。
1999 08 23
もうすぐ夏が終わるらしい。
なんつーか、それを虫の鳴き声で判断する自分がちょっとだけ悲しいな。おばぁちゃんの知恵袋みたいで。
先日ねろがベランダに逃走。ベランダから屋根をつたって、逃げ出したらどうしようと、かなり焦った。
が。
ねろはうずくまったまま動かない。なんで?と思いつつねろを見ると前足で「せみ」を押さえ込んでいるではナイですか。もう、弱りきってしまい飛べなくなったせみがベランダに落ちてた(落ちてた?)らしい。最後の力を振り絞って逃げようとするせみを、ねろは容赦なく叩き落とす。ホンモノの獲物に大興奮のねろは、もうせみしか見えていない。
でもね。
せみって寿命短いじゃん?1週間だっけ?なんだか、そろそろ短い一生を(一生に換算すると長いのか?)終えようとしているせみがカワイそうに思えてね。最後ににゃんこにいたぶられるのもどうかなぁって。ねろからせみを奪って、逃がしたんですよ。
ねろ、それに気付いてないらしくて、今日もベランダを偵察に行きます。
1999 08 27
やっぱこれは書かなくちゃダメだろ、っつー事件がひとつ。
ウチには、たまにオス猫さんが遊びに来ます。窓の向こうで、何をするでもなく中の様子をうかがってるのですが昨日はとんでもない事が起こってしまいました。
なんと、ウチのむぎ坊が網戸越しにそのオス猫さんに猫パンチを繰り出したのです。ウチのむぎ坊は気が荒いくせに小心者、という困った子なのですが、昨日は雄叫びを上げながら果敢に挑んでいました。ビックリしたオス猫さんは、立ち上がってそのパンチを振り払います。
ここで忘れてはイケないのが「網戸越し」という事でしょう。
興奮したむぎ坊の雄叫びにビビったその他の猫サン達はみんなラスカルになりながらそれを遠巻きに見ています。
雄叫びを上げながら立ち上がるむぎ坊!
それに負けじと立ち上がるオス猫サン!
しかしオス猫サンが猫パンチ(網戸越し)を繰り出した瞬間!
ものすごい叫び声とともにシッコたれやがった。むぎ坊。
もーぶーちゃんは走りまわるわ、マメは怖くてドア越しに覗いてるわ、わにちゃんは後ずさりしてるわ、ねねちゃんは腹出してるわ、ねろはそんな事知りもしないで2階で寝てるわてんやわんやっすよ。
シッコすんなよー。ビビり過ぎだろー。シッコするくらい怖いんなら、向かっていくなよー。
我が家に笑い声が響いたのは言うまでもない。